みなさんこんにちは!山下です。
恋愛の指南書があれば手に取っているこの頃です。
趣味や勉強を通り越して、もはや癖かもしれません。
そんな私が今回、半日で読んでしまったのが浅田悠介さんの本です。
晴れて京都の大学生になり一人暮らしを始めたアカリが主人公。恋に恋している女の子です。
とっても危なっかしい恋愛をしてるんですよね。
そこに謎の心理学の先生、ベニコさんが現れます。
「恋愛認知学」というメソッドに従って、アカリに「恋する方法」をビシビシ指導するんです。
アカリの恋愛修行話に沿ってレベルが上がっていきます。
アカリの行動を「危ないなー。あかんでー。」なんてツッコミを入れながら読んでました。
でも現実には私にもその要素があったんですよね。
実は自分も危なっかしい恋愛してたんだなー、とか(遠い目)。
では、ベニコさんのレッスンのエッセンスを具体的に紹介しますね。
もっと幸せになるために一緒に勉強していきましょうー。
宇宙が終わるまでに恋したい
幸せな恋愛をするためのベニコさんのレッスンを詳しく紹介していきますね。
- 『恋をするとは相手の人生に近づくこと。』
- 『男はやっぱりオオカミなのです。』
- 『自分には恋をされるだけの価値があると決めること。』
- 『恋をするとは関わろうとすること。』
『恋をするとは相手の人生に近づくこと。』
憧れの先輩を見つめていた少女の頃を過ぎて、本当の恋愛ができる大人の女になるためにベニコさんはこう言います。
「恋をするとはー他人に関わるとはー相手の人生に近づくことなのよ。
あるとき遠く離れた星が出会うように。私たちは、この努力を忘れてはいけないの。」
じゃあ、他人と関わるためには、何をしたらいいんだろう。ベニコさんが順を追って教えてくれます。
- スリーチェック…他人を観察すること他人の特徴を三つずつ観察する。(行動、表情、服装、持ち物などを意識して見る)意識を外に向けるとは、自分のことを考えないということ。
- ブリッジモード…まわりがなにを考えて、感じて、求めているかに意識を向けられる心の状態。ブリッジはお互いの心をつなげるという意味。つなげるためには3つのステップがあります。
- ファースト・ブリッジ…声がけをする。(あいさつやお礼など)
- セカンド・ブリッジ…その場にあるものや状況について気づきや感想を伝える。
- サード・ブリッジ…相手の価値観や私生活について質問する。この質問をすることで仲が深まる。
サード・ブリッジの段階では、スリーチェックで観察した印象などをもとに質問します。
これはあなたに興味がありますというサインなんです。
このブリッジを行っている段階で、流れから自分のことを話しそうになるけれど、そこはグッとこらえて。
「そうなんだー。私もねー」って自分のことを話し始めそうになるのを我慢するらしいです。
わりと修行やな💦
これを「スポットライトの法則」といいます。
スポットライトを相手に当て続ける、常に相手のことを話題にすることなんです。
誰でも自分のことを話せるのは嬉しいですよね。
ふたりの仲を縮めるためには自分の話はちょっと置いといて、彼の話を聞いてあげてください^^
『男はやっぱりオオカミなのです』
『自分の欲望のためだけに女を手に入れようとする男』=恋愛認知学で”ウルフ”と呼ぶそうです。
そしてベニコさんは「ウルフはたくさんいるし、どこにでもいる」と断言します。
- ウルフ(オオカミ)は夏場の虫ぐらいたくさんいる。
- 目の前のこの男だけは大丈夫だと思わせるのがうまい。
- 日常的に経験のない感情を揺さぶって(吊り橋効果)、ドキドキすることが恋かもしれないと勘違いさせることがうまい。
ピンクレディーの曲が流れている山下の脳内。
夏場の虫くらいたくさんいるなら、外に出たらウルフに噛みつかれるってことなのか。
これは身の安全を確保しないとヤバい。
だけど一度お近づきになった男子なら、逃したくないって気持ちもわかります。
だからこそ目の前の人を「安全な男」と信じたいですよね。そこが女の弱みなのかも。
じゃあ、3番目の「日常的に経験のない感情」ってなんだろう?
この本の中でアカリは、スーツの似合う広告代理店勤務の男と出会い、熱帯魚の泳ぐイタリアンで食事して、大口の仕事や海外の話を聞かされ、バーで飲んで、うっとりしちゃうのです。
しますよねー。自分が経験したことのない世界を垣間見たら「好きかも」って思っちゃいます。
「感情をゆさぶってドキドキさせる」というのはウルフの常套手段。
これは全部ウルフの演出だったのかー。これに乗っかった人、少なくないんでは…
はーーい🙋♀️💦
ここで、ベニコさんが一喝します。それは清々しいまでに。
- よく知らない人を雰囲気で好きになるのは、判断からの逃げでしかない。
- その人のことを知らないから、正しく判断ができないだけ。
- それでも好きになろうとする女性のピュアさを奪いとるウルフ。それは確かに存在するのだから、本当に気をつけて。
はい怒られました(汗)
うっとり、うっかりしている私たちはどうしたら沼から抜け出せるのかな…
『人間の本性は言葉ではなく行動に表れるもの』
とベニコさんは言います。ここで「ブレットワード」という言葉を使うのです。
それは、ウルフの甘い言葉を行動で示してもらう、ということ。
と同時に、アカリ自身も「行動しなくちゃいけない」のだと気づきます。
物語の中のアカリは、男が妻子持ちだと知りました。
「じゃあ奥さんに悪いので別れてからにしましょう」
とウルフ男に告げます。これがブレットワードです。
きっと男が妻と別れることはないんだろうな、と悟るのです。
その後、アカリは思います。
『女の人生は、たった一人のウルフに心を許すだけで壊されてしまう。
私の人生は私のものだ。』
自発的に行動し始めて強くなっていくアカリを見習わないと。
私たちもその場の雰囲気に流されたらダメなんですね。
『自分には恋をされるだけの価値があると決めること。』
これが恋愛認知学の極意。この筋を一本通しているならば、男はウルフに変貌しないということ。
アカリは苦い恋や、恋にすらならなかった男たちとの出会いについて考えるうちに悟ります。
「私が、彼らをウルフにしたんじゃないですか?」
恐ろしい事実に辿り着いてしまったのです。
その考えを聞いたベニコさんは、もうひとつの真実を告げます。
『本当は、どんな男も、ウルフになる可能性を持っている。条件が揃えばウルフ化する。』
じゃあ条件が揃うって?
それは「女としてなめられたとき」だそうです。
ガーーーン。なめられていたのか。そうかあ…。
以前、神崎メリさんの本を紹介した時に登場した「オカン彼女」。
彼のお家でせっせと炊事洗濯しちゃう女子のことです。
彼女たちもなぜか幸せになれません。下に見られていたのです😢。繋がりました。
じゃあ、なめられないためにはどうしたらいいの…😢
アカリでなくてもベニコさんに尋ねちゃいます。
『尽くすときは”じゃあ代わりにお願いしていい?”と交換条件も提案すること。
これを”フェアトレード・セオリー”と呼ぶ。』
このセオリーを実践して、ウルフでない男を捕まえるのは並大抵ではなさそう。
家事育児の分担とか、私たちの行く先にもフェアトレードセオリーは待ち構えている気がします。
「ダンナが家事ぜんぜんしない!」と激おこな女性、たくさん知ってますよね。
『尽くす女が、尽くさせる男をつくりあげるの。
フェアな提案をできない女が、男をウルフにするの。』
この定理を知っている人は幸せになれるんだろうな。男もウルフにならないんだろうな。
険しい道のりやな〜って思います。
ちなみにウルフを甘やかしたらこんな悲しみが到来します。
『恋をするとは関わろうとすること。』
アカリはイケメンでもない近所の同級生に告白されます。
嫌いじゃないけれど、これは恋に発展するのかな?
悩む彼女に、ベニコさんはこう言うのです。
『恋をするとは関わろうとすること。それはブリッジによって相手を深く知ること。
幸せを勝ち取るために目の前の相手を知ろうとすべきなのよ。逃げずにね。』
アカリのことをしっかり見てくれていた同級生の深い考えを知ること。
そのためには最初に学んだスリーチェックとブリッジモードを最大限駆使します。
彼がどんな思いを持っているのか。どんな将来を描いているのか。深いところまで知っていく。
そこからアカリの本当の恋愛が始まるのです。
まとめ
この本を読み込んで実践すれば、恋愛認知学を学べそうです。
その上、恋愛だけでなく人間関係も良くなる気がします。
他人に興味を持つことは、真正面から向き合うってことだから。
人と関わることは、危険も伴うから慎重にするべき、なんですけど。
でも人生の豊かさはそこからしか生まれないようなんです。
準備期間や冷却期間におすすめの本の紹介で浅田悠介さんの前作も紹介しています。
最後に、ベニコさんの珠玉のお言葉を。
『あなたの価値はあなたが決める。堂々とした振る舞いが、あなたを価値のある女に見せる。』
この本の中で何度も表現を替えて出てくるのです。
ともかく自分自身を愛して、自分の価値をわかってあげること。
でないと他人に興味なんて湧かないし、他人を愛することなんてできないのです。
自信がなくても勇気を出して一歩だけ前に進む。その道のりが自信になるみたいです。
みなさんもこの本をじっくり読んでみてください。
好きな人や友だちとの関わり方をアップデートする第一歩です。ほんとお勧め。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも復縁に関する記事を、色々書いているのでぜひ参考にしていってくださいね!
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